石川県 『萬歳楽』の小堀酒造店です。
みなさまご存知のように、日本酒造りに欠かせないのは「良い水」と「良い米」、あとは「造り手の想い」・・・ですよね。
その中でも今日は「お米」についてのお話です。
日本酒用のお米としては、”山田錦”や”五百万石”などが有名ですが、萬歳楽では独自の酒米として『北陸12号』を使用しています。
このお米、農家と蔵元が力を合わせて作っているのです。
~酒米を作る人も、飲む人もともに喜べる商いこそ~
(㈱小堀酒造場取締役会長:小堀 甚九郎)
『北陸12号』は鳥越(白山市)周辺の農家の方々につくって頂いている伝統の酒米です。
とっても手間のかかるお米で、
・背が高く倒れやすい
・後継者がいない
など、いろんな問題があって、昭和54年には、耕作する農家がたったの”一軒”になってしまいました。
とても残念で、なんとか続けてもらえないか、どんな米でもどれだけ少なくても引き取るから、とお願いしてまわりました。
その甲斐あって、『北陸12号』農家は一人増え、二人増え・・・
あれからもう30年、今では30軒近くの生産組合ができるまでに復活できました!
「酒米をつくる人、酒で商いする人、飲む人のみんなが喜ぶように」
そうした心がけはをしっかりと。これは今も昔もない、そう思います。
『萬歳楽』のお酒を飲むときには、そんな農家と蔵元の思いを感じながら是非味わってみてください!